静寂

先日読んだコラムの中から…

聴覚心理学の分野に
音源定位という言葉があり
瞬時に音源の位置を割り出すこと
その瞬間に集中力が上昇する

音源定位のひとつに
無音源定位があり
音が急に鳴り止んだとき消えた音源の位置を
割り出そうとする
音源定位と同様に集中力が発揮される

その例として
スポーツの場面でのスタートの直前
ゴールにボールが入る直前
演奏会での指揮者のタクトが振り上げられた一瞬
などが挙げられていました

そしてコラムの最後に
濃茶の点前での陶酔は
この一瞬の静寂をひきのばして味わう陶酔…


衣摺れの音がおさまり鎮まったなかに
茶道口の開く音
足袋の畳ずりの音
蓋置に柄杓が載る音
総礼の衣摺れの音…
音源定位と無音源定位が入替りおこり
集中力と緊張感とが高まっていくようすが
綴られていました

ああそうそう、それそれ
あの緊張感がたまらなかったんだ…
緊張するけれど
なんとも言えない刺激と達成感

社中のみなさんにも感じてほしくて
初夏のお茶会をはじめました
今年もお茶会のために
3月にはお茶室の予約をしていました
…が今年はキャンセルいたしました

お点前や趣向、お道具、役割分担まで
いろいろと煮詰めておりましたが
来年へ持ち越しです!

今のこの状況を乗り越えた後に
私自身も社中のみなさんも
どんなふうに変化しているでしょうか
いろいろなことを考えて感じて
変化したその心境は
どんなかたちであれ
経験を積んで成長しているでしょう


そうしておこなう来年のお茶会は
何か心もちが違うはずです!
はやくお稽古したいですね

裏千家茶道教室soshu

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